無用の用~雑談板
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岡本喜八監督 生誕百年
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1:小狸工房:
2024/12/15 (Sun) 10:10:05
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俺から見れば裏黒澤明のポジションにある。
映画監督など俳優に続いて食えない商売だとは思うが、良くも続けられるものだと感心していたが、晩年は新作に取り掛かる度に自宅を抵当に入れていたというのだからなお感心する。
黒澤天皇とて自サツ未遂を起こしたし、鈴木清順監督はあからさまに失業したし。
もちろん岡本監督としても妻子を養わねばならんので、映画を撮れなくともエッセーや映画評の仕事は熱心に熟されたし。
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2:小狸工房:
2024/12/15 (Sun) 10:17:58
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これが大収穫でしたね。
こうしたものは、活字に直された時点で言葉の勢いを失うものだけれども、肉筆で心情が吐露されているというのは真に分かりやすい。
文章を改めた経験のある者には通じるところであるが、何も気取らない、思考するのと同じ速さで書き記しているので、読む側も同じ速さで思考を共有できるのである。
手を休めないので字も崩すがままに認めている。これもひとつの「書」なのである。
そうして、テレビ画面を通して視聴者もまたこれを共有できるのであるな。
映画マニアには堪らん番組でした。
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3:小狸工房:
2024/12/15 (Sun) 10:34:41
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リメイク版では原爆投下のカットも挿入されたのだが、密室劇としては岡本作品でやり尽くしたのだから、新しい観点が必要だと。
戦争をリアルタイムで経験した世代には説明不要だとしても、原爆と終戦を結び付けるのにはこのシーンが無ければ実感しにくいかな。
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4:小狸工房:
2024/12/15 (Sun) 10:42:10
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タイトル文字なのであるが、監督が岡本氏で、資金集めが奥様で、家族映画のノリで撮るのだから、タイトルはお嬢さんたちでと。
「姉が私より二歳半くらい年上で八つでしたでしょうか。「終」って字を。
だから私には題字をと」
これでようやく納得できました。
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5:小狸工房:
2024/12/15 (Sun) 10:59:04
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実に長い間、岡本監督作品だと思い込んでいた。
谷口千吉監督作品も、いつかはきちんと論じたいのだが、この方にゴジラのメガホンを取らせなかったのが私としては惜しい。
トリック映画、アクション映画への理解も深かったのに。
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6:小狸工房:
2024/12/15 (Sun) 18:48:09
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あー、そういう分けか。
「勝海舟」でずいぶんと叩かれたとはあったが、氏もまだ三十代でしたから、仕事では生意気盛りかな。
ああした手法が大河でも通じるようになるのは三谷氏の「新選組!」辺りからかな。手垢の付いたテーマだからこそ方法論から変えなきゃならなくなったというのか、方法論から変えねば大河そのものが時代遅れの遺物になるし。
NHKから追い出されたものだから他局でも仕事をもらえなくなり、ようやく再開できたのがTBSでの「北の国から」であるので、結果オーライとしてはNHKに感謝しているというのは若干の皮肉もあるとは思う。
彼の留守中に山田太一氏が伸びたのだから、これもまた結果オーライなのではあるが。「男たちの旅路」はNHKでなければ撮れなかったとも思うし。
視聴者としては、出来たものを座して楽しんでいれば良いのだが。
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7:小狸工房:
2024/12/15 (Sun) 18:56:43
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「それで墨書したのだけれども、先っちょが紙からはみ出して畳に書いちゃったものだから」
気になる人は早速ポスターや表紙のロゴを確かめてみよう。
幼女のお仕事なのでウププだ。