無用の用~雑談板 414013

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平安時代と武家勢力

1:小狸工房:

2024/05/02 (Thu) 23:54:27

武士と武家は厳密には別物。

武士とは士であるので、律令制にまで遡り、貴族から武装と指揮権を認められた一団である。平安時代には上級武士はそのまま下級貴族と同じ扱いとなり、戦闘集団である武家を組織化して貴族の命により戦争を起こし、また鎮めた。

やがては独自の思想を抱くようになり、平将門、藤原純友が反乱を起こすのであるが、これが平安遷都からざっと130年後か。やはりここがターニングポイントであろう。

ここから貴族と武士には明確な一線が引かれ、穏やかな時代が続くのであるが、藤原道長と平安文学の完成がこの60年後くらいかな。
ここが平安時代のピークか。

奥州に京とは異なるもうひとつの都が生まれ、平清盛が力を付け始めるのがおおよそこの150年後か。この間が平安時代も一番平安していた時期だろう。
清盛は出家して入道となり、貴族、武士、仏僧の混然一体となった理想社会を夢見たのだが、増長したものか、鎌倉に滅ぼされてしまった。

ここからは世界をフィジカルに理解しようとする、鎌倉時代の始まりだ。
2:小狸工房:

2024/05/03 (Fri) 00:04:56

大河でも戦国時代と幕末期は散々やったので、新しく奈良時代から平安時代に掛けてを掘り起こしたいのだと思うところだ。

これも平安末期は手垢が付いているので、今のところは一番古いのは太平記の将門、純友辺りまでかな。
いきなり藤原道長というのはかなりな冒険である。合戦ありきの大河ドラマの流れを変える覚悟であるのだし。

日本史におけるサブ・エポックに新しい歴史像を求めているように思える。
大河も続けるのであれば、これまでに無かった視点が必要であろう。
3:小狸工房:

2024/05/03 (Fri) 00:13:01

「いだてん」も良くできたお話だったのだが、視聴者が大河に求めるものでは無かったか。

「蒼天を衝け」も思っていたものとはかなり違うものになったし。
渋沢と岩崎のガチンコとか、もっと描き様はあったはずなのだが。
4:小狸工房:

2024/05/03 (Fri) 03:23:11

手掛かりを失って思考がぼやけてしまうので。

小学校の社会科に歴史の観点が無いのもちょっと不思議だ。高学年くらいから、古代に始まり近代までの大まかな流れは学んでおくべきだろう。ざっくりとしたもので良いのだ。

たまに奈良から江戸までごちゃ混ぜに考えている人もいるが、まぁいずれ「むかし」でも不便は無いのだが。確かに安土桃山にも大仏は建立されたのだし。
5:小狸工房:

2024/05/03 (Fri) 11:18:18

江戸時代より長いのである。

漠然と、雅な宮廷文化とお呪いの時代のように思いがちだが、文化様式としてはむしろとても長い。
むしろ平安時代として括りが大き過ぎるのかもしれない。

再考すべき時期なのかもね。
6:小狸工房:

2024/05/03 (Fri) 21:09:37

追い掛けて見ている。

さすがはNHKと唸りたくなるところが多い。
時代劇なのであるから、視聴者を置き去りにしない考証の巧みさがある。リアルにしたところで画面で映えなければ意味がないので、ここの匙加減が肝要。

盗みに入るにしても慣れたものであるから、警備員に矢で射られてもいきなりは抜かない。抜くと返って出血がひどくなるからね。
猫は貴重なのでこの時代は繋いで飼います。

漢詩の会にしても、単にセンスや教養を問われているわけではなく、公式文書である漢文がちゃんと書けるのか、小論文試験に近いものがある。
こうした駆け引きに負けぬのもまた貴族の実力なのである。

スマホが発明されるのは室町後期の事であるので、メールは下男が届ける。紙に書くのはまだお金に余裕のある家に限られるので、場合により板切れや割れた皿とか。
盗み読みを防ぐために文盲に託すに限る。たまに読める奴も混じるので、個人情報の漏洩もある。
7:獅子丸 :

2024/05/03 (Fri) 23:50:05

紙にも良し悪しがあるのでは。
特に破れ難い紙は高級品。
安く済ませる時は木簡を用いたのではあるまいか。

今後の展開が楽しみだ。何の時代劇か知らんけど。
平安時代推しなら薬屋のひとりごと放送の可能性あるかもしれんな。
8:小狸工房:

2024/05/04 (Sat) 02:33:31

江戸時代にも古紙回収の職業があったくらい紙は貴重品だからね。集めた紙は洗って漉き直して、メモ用紙やトイレで使う。
流通の発達した江戸ならこうもできるが、うんと田舎になると紙そのものが珍しかっただろう。

かの鳥獣人物戯画も改まって描かれたのではなく、書き損じた経文の裏に戯れに描かれたものである。
もとは落書きほどのものだったが、あまりに愉快なものだから後世に残され、描き足されたり絵本にまとめられたりして現代に国宝指定された。

和紙の品質の高さは世界的にも稀有なものであり、オランダ商館のオランダ人が大阪商人が鼻をかむのに懐から懐紙を取り出し、これで鼻水を拭くのに驚き、ヨーロッパでも鼻水というと袖で拭うのが普通なのに、これほど清潔で礼儀正しい文化の国があるのかと。
しかしこれは懐紙と言ってもヨーロッパでのハンカチーフに相当するのであり、洗って干せばまた使えるのである。上質の和紙は洗濯できたので、紙の衣もあったわけである。

と、ここまで書いてうぃきってみれば、紙の大量生産の始まりが平安中期ともあるから、女流文学の発達は紙が手に入りやすくなったのも一因かもしれないな。
手紙の交換にはこうした背景もあるのだろう。
書を認めるという行為がかつてほどには特別な事でもなくなってきたのかも。
9:小狸工房:

2024/05/04 (Sat) 07:58:30

この人もメイクを落とすと小皺が増えたなー。

少年時代の研究ノートも丁寧に保存してあるのがウププ。
小学校の学芸会が、自分で台本を書いて段ボールで鎧を作って、秀吉の水攻めをやる凝り様だ。

「歴史は安全靴である」
スパイラルを描きながら積み重ねられるのが歴史であるのだから、歴史を学ぶのは未来の危機に備えることである。
決して史学の主流には成り得んだろうと失礼なことも考えるが、頼もしい方が登場してくれたものだ。
10:小狸工房:

2024/05/04 (Sat) 20:58:29

この名がどこから出たのか調べていたのだが、NHKの創作とな。
これくらいは開き直らないと。

名前という概念が今よりはるかに緩やかなのだから、誰が誰だと明確に記録が残る方が稀有なのだ。女など大抵は「の娘」とか「の職」で済まされるからなー。
紫式部や清少納言もムリクソ改めれば、「文芸の紫さん」か「秘書の清子さん」くらいであろうか。

一度は自分でもバカッチョ歴史物語を書かねばならん。まともなものは他の人に任せる。

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