無用の用~雑談板
"Queen"結成五十周年 - 小狸工房
2021/11/25 (Thu) 11:24:46
考えてみれば皆1940年代の生まれなのである。
絶頂期からでも三十年を経るのだな。
「クラシックTV」で特集番組、の再放送を。ゲストさんたちが半端じゃなく豪勢だ。
無用な解説は省くが、テレビ番組としてまとめるためにかなりな部分を勢いで流している。実情はもっともっと複雑で奥深いものだろう。
これまでにも何度も特集番組は制作されているが、今回何よりも新鮮だったのはオペラの視点からQueenを正しく評価した点だろう。
Queenがオペラ的、バロック的だとされるのは常識以前だが、
「声帯の使い方が違うだけでロックのシャウトよりもオペラの詠唱に近いんです」
気道をまっすぐに通し、頭蓋で反響させる、拳を振り上げて背筋を伸ばすフレディ・マーキュリーのあの歌い方だ。ここをきちんと論じてくれたのは僕にとってはこの番組が初めてだ。
ただし、作品に品性が無ければ逆に不似合いになる。Queenとしても過去にはブラックミュージック的なアプローチもあったのである。作品と声域の幅の広さを物語る。
「クラシックTV」はどうしても「ららら」に見劣りがして見ていなかったのであるが、Queenの特集だというので現金なものだ。ただ、再放送に気が付かなければやはり見ていなかっただろう。
最後にはゲストさんと一緒に合唱。
NHKはここ一発というところの濃さが違うな。
堪能した。
ブライアン・メイ特製「レッドスペシャル」のレプリカ - 小狸工房
2021/11/25 (Thu) 13:48:54
これを携えてゲストさんが御満悦。
ただし、検索してくれれば分かるが、「特製」「唯一無二」とされる最大の理由は、メイ氏専用に半ばオーダーメイド、半ばハンドメイドで、かつ絶え間なく改良、改造が加えられ、何と言っても素材が「お祖母ちゃんちの暖炉の裏の古材」だから同じものが作れるはずが無いのだ。暖炉の熱に炙られて完璧に乾燥していたとか。
パーツ類は特注品をメイ氏自らがチューンして組み込んであるのである。さすがはロック界きっての知性派である。くどいのだが天体物理学者であり、音楽活動の合間には大学教授のアルバイトもされている。
メイ氏がロッカーである限りは進化を続けるマシンなのだ、これは。
シンセ?鼻で笑うね。
時代は新しい音を求めた - 小狸工房
2021/11/25 (Thu) 20:36:12
既存の音楽では戦争は終わらないと悟ったのだ。
どれほど反省平和を訴えようと大人たちの耳には届かない。
自分たちが新しい音を生み出さなければ世界は窒息してしまう。
1971年というと、もうアメリカもヴェトナムでは勝てないと覚悟した頃であり、外交で片を付ける腹積もりだったが、北はアメリカの欺瞞に手を差し出す気は無かった。
対ソ政策ではミサイルギャップに怯え、誰もが息苦しい空気の中で生きていた。
思い違いをしてはいけないのは、反戦平和の歌を歌えば耳を傾けてもらえるわけでは無いのだ。メッセージは空疎なものとなり、虚しく宙に拡散してしまう。
聴いた人の心の棘となるほどに鋭くなくてはならぬのだ。
胸につかえ、頭に巣食い、一生を掛けて反芻せねば答えが出せない、そういう歌が必要なのだ。
彼らの歌にはそれがある。
だからオペラ歌手とのデュエットも果たせるのだ。
モンセラート・カバリェとのデュエット - 小狸工房
2021/11/26 (Fri) 12:20:46
ちょっと訂正だ。
「バルセロナ」はQueenでは無くフレディのソロ活動のひとつだ。
あるいは新しい「カルミナ・プラーナ」を生み出せたかもしれない。
いや、比較するのが間違っているか。